社葬の定義と執り行う際の注意事項と効果

2017年05月05日
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社葬とは、自社の発展に関して、特に功績が大きかった人が亡くなったときに、会社が、社を挙げて行う葬儀のことと、一般的に定義されます。例えば、創業者や業績を拡大したり、新規事業への参入を果たした重役が亡くなった場合が該当します。

故人の業績をたたえ、その徳を偲び、残された経営陣がその意思を継承することを示す儀式でもあります。会社としては、葬儀を執り行う趣旨や目的を対外的に印象付ける必要があります。会社が取り仕切る葬儀の執行の善し悪しが、最終的には主催者である会社の評価に直結します。

このため、その実施にあたっては総務部門を中心に綿密な計画を練り、十分な配慮や準備が必要不可欠で、いよいよその事態が発生したときに備えてあらかじめ準備を進めておくことが重要です。参列者への案内やスムーズな進行など、会社の存在そのものを問われることになります。

取引先など、会社を取り巻くすべての関係者が一同に会しますので、それらの関係者の前で、会社にとって重要な人物が亡くなっても、その運営に何ら揺るぎはなく、さらなる躍進と新たな方向性を示し、オーソライズを受けるという目的があります。

関係者に不安を与えることなく、継続性を示すためにも、万全の体制と準備をもって臨むことが肝要です。一方、社内的も大きな意味があります。会社として葬儀を執り行うことで、企業文化を体現し、これを社内的な結束の強化の機会にすることができます。

企業文化を言葉で表わすことは容易ではありませんが、先人を敬う儀式を全社を挙げて取り組むことで、故人の意思の継承とさらなる発展に向けての意識の涵養につながります。日常業務ではない、儀式を執り行うことで、社内体制をより強固なものにする効果が得られます。

併せて、次期後継者は、故人の意思と事業を継承する意思を自ら示すことで、それを社内外にアピールする絶好の機会となります。このため、葬儀委員長を務める次期候補者としては、来賓の決定、焼香順位、供花配列などに細やかに配慮し、会社の価値観や意思表示を示すことができます。

故人の葬儀でありながらも、次に向けてのアピールの機会でもあります。

● 参考サイト
見つからなかった情報がここにある!葬儀に関するサイト葬儀オンラインオフィシャルウェブサイト
http://www.online-sogi.com/
サイトをチェックする

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